▶マイケルジャクソン「スリラー」全曲が知りたい!

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マイケルジャクソン「スリラー」全曲が知りたい!

ポップス界の永遠の皇帝、マイケル・ジャクソン。

彼の遺した最高傑作『Thriller(スリラー)』は、1982年の発売から40年以上が経った今でも、音楽界の頂点に君臨し続けるモンスターアルバムです。

実は今、世界中でこの『スリラー』が再び爆発的な大ブームを巻き起こしているのをご存知でしょうか。

2026年4月に全世界で公開されたマイケルの伝記映画『Michael(マイケル)』が世界的な超大ヒットを記録したことで、

劇中で鮮烈に描かれた『スリラー』の制作舞台裏や名曲たちの魅力に、再び世界中が熱狂しているのです。

ストリーミング再生回数は驚異的な数字を更新し続け、SNSでは当時のダンスを真似た動画がトレンドを席巻しています。

今回は、そんな今まさに旬すぎる伝説のアルバム『スリラー』の全9曲を、最新の音楽シーンの視点も交えながら、1曲ずつディープに紹介していきます。

 

1. Wanna Be Startin’ Somethin’(スタート・サムシン)

アルバムの幕開けを飾るこの曲は、針を落とした(あるいは再生ボタンを押した)瞬間に、全身の血が騒ぎ出すような超攻撃的ファンク・ナンバーです。

マイケル自身が作詞・作曲を手掛けたこの曲は、当時のメディアによる過剰なバッシングや、人間関係の噂話に対するマイケルの怒りや葛藤がベースになっています。

しかし、それを暗い曲にせず、地を這うような分厚いベースラインと鋭いカッティングギター、そして強烈なパーカッションの塊で極上のダンスミュージックに昇華させているのが天才たる所以です。

曲の終盤に登場する「ママセ、ママサ、ママクサー」という呪文のようなアフリカ調のコーラスは、一度聴いたら脳裏から離れません。

映画『Michael』でも、マイケルがスタジオでステップを踏みながらこの複雑なリズムを体で表現していく鳥肌もののシーンが描かれ、

映画を観た若者たちの間で今、最もリピートされているファンク・チューンです。

 

2. Baby Be Mine(ベイビー・ビー・マイン)

超弩級のファンクで幕を開けた後、心地よいミディアムテンポのアーバン・ポップへと滑り込むのが、この2曲目です。

『スリラー』の収録曲の中で、実はシングルカットされなかった数少ない曲の一つなのですが、ファンの間では「隠れた超名曲」として絶大な人気を誇ります。

手がけたのは、アルバムのタイトル曲『スリラー』も生み出したソングライターのロッド・テンパートン。

彼らしい、洗練されたコード進行と爽快なシンセサイザーの音色がこれでもかと詰まっています。

マイケルのボーカルも、1曲目の攻撃的な雰囲気から一転して、愛する人へ語りかけるような甘く滑らかな質感に変わります。

昨今の80年代シティポップ・ブームやレトロ・シンセポップの文脈からも再評価されており、「今聴くと一番お洒落でエモい曲」として、現代のプレイリストにも自然に溶け込む1曲です。

 

3. The Girl Is Mine(ガール・イズ・マイン)with ポール・マッカートニー

アルバムからの記念すべき第1弾シングルとなったのが、ビートルズのレジェンド、ポール・マッカートニーとの超豪華なデュエット曲です。

内容は、一人の女性を巡って「彼女は僕のものだ!」「いや、僕のものさ!」と、二人のスーパースターがマイク越しに可愛らしく、時にユーモラスに争うポップ・バラード。

アコースティックで優しいメロディが心地よく、曲の終盤に繰り広げられる二人のセリフのかけ合いは、聴いているこちらが思わず笑顔になってしまうほどの多幸感に満ちています。

当時は「大ヒット確実の安全牌」として最初にシングル化されましたが、現代の視点で見ると、

ポップス界の歴史を作ってきた偉大な二人の才能が、信じられないほど高い純度で融合した奇跡の瞬間であることがよく分かります。

 

4. Thriller(スリラー)

やってきました、アルバムのタイトルナンバーであり、ポップス史を完全に変えた歴史的怪作です。

不気味な足音、きしむ扉、そして狼の遠吠えから始まるこの曲は、マイケルが仕掛けた最高純度の「音楽のホラー映画」。

ロッド・テンパートンが書き上げた完璧なファンク・グルーヴに乗せて、マイケルが劇的なボーカルを聴かせます。

そして何より、ホラー映画界の名優ヴィンセント・プライスによる、あの邪悪で冷酷なナレーションと高笑いが、曲の恐怖とエンターテインメント性を極限まで高めています。

この曲を語る上で外せないのが、あのギネス記録にもなった14分に及ぶミュージックビデオ(ショートフィルム)ですよね。

2025年末にはファンの熱狂的なキャンペーンによって、発売から40年以上を経て再び世界のチャートのトップ10にシングルとして返り咲くという異例の快挙を成し遂げました。

映画『Michael』でも、あのゾンビメイクの特殊効果や、マイケルが赤いジャケットを着て現場を圧倒する撮影シーンが完璧に再現され、世界中で再び「スリラー・ダンス」のブームが再燃しています。

 

5. Beat It(今夜はビート・イット)

アナログ盤でいう「B面の1曲目」として、世界中に凄まじい衝撃を与えたのがこの曲。

ポップスとハードロックを融合させ、それまでの音楽業界の「人種の壁」を完全に破壊した記念碑的な楽曲です。

当時、プロデューサーのクインシー・ジョーンズから「ロックな曲が欲しい」と言われたマイケルが、ストリートのギャングたちの抗争と、そこから「逃げろ(Beat It)、命を無駄にするな」という強いメッセージを込めて書き上げました。

なんと言っても聴きどころは、伝説のギタリスト、エディ・ヴァン・ヘイレンによる文字通り「火を吹くような」超絶ギターソロ。

そして、本物のギャングたちをエキストラに起用して撮影された、緊迫感あふれるダンスバトルのミュージックビデオです。

ロックファンもダンスミュージックファンも一網打尽にしたこの曲は、現代のミクスチャー・ミュージックの原点として、今もなお凄まじいエネルギーを放ち続けています。

 

6. Billie Jean(ビリー・ジーン)

言葉を選ばずに言うなら、この曲こそが「人類の音楽史における最高傑作」です。

イントロの、あの冷たくて、重くて、どこまでもミニマルなドラムとベースのパターンが流れた瞬間、世界中の誰もがビリー・ジーンだと気付きます。

プロデューサーのクインシーはこのイントロが長すぎるとカットしようとしましたが、

マイケルが「このイントロこそが人を踊らせるんだ」と譲らなかったという有名な逸話があります。結果はマイケルの大勝利でした。

「彼女は僕の恋人じゃない、あの子供は僕の息子じゃない」と、ストーカー的な女性とのトラブルを冷徹な視点で歌った歌詞は、どこかミステリアスで不穏な空気を纏っています。

そして、この曲といえば、テレビ特番「モータウン25」でマイケルが世界に初めて披露した「ムーンウォーク」。

映画『Michael』でも、主演のジャファー・ジャクソン(マイケルの実の甥)が、このビリー・ジーンのステージを完璧にトレースし、世界中の映画館で拍手喝采が巻き起こりました。

時代を超越した神聖なグルーヴが、ここにはあります。

 

7. Human Nature(ヒューマン・ネイチャー)

激しい名曲が続いた後に訪れる、息をのむほど美しい、夜の静寂のような極上のシンセ・バラードです。

ロックバンド「TOTO」のメンバーであるスティーヴ・ポーカロが作曲を手掛け、そのデモテープを聴いたクインシー・ジョーンズが惚れ込んでアルバムに採用されました。

ニューヨークの夜の街を舞台に、「なぜ僕はこうして街に繰り出してしまうんだろう? それが人間の本性(ヒューマン・ネイチャー)だからさ」と、都会の孤独と憧れをやさしく歌い上げています。

マイケルのボーカルは、吐息のように繊細で、まるで聴き手の耳元で囁いているかのよう。

R&Bやヒップホップのアーティストからも時代を超えてサンプリングされ続けており、

近年ではチルアウト・ミュージックやロファイ(Lo-Fi)なサウンドを好む若い世代からも「究極の癒やし曲」として絶大な支持を集めています。

 

8. P.Y.T. (Pretty Young Thing)(P.Y.T.)

アルバムも終盤戦、ここで再び一気にフロアを熱狂させる、最高にハッピーでファンキーなディスコ・ポップが炸裂します。

タイトルは「Pretty Young Thing(可愛いお嬢さん)」の略。

シンセサイザーの弾けるようなカッティングと、ファンクベースが全編をドライブする、とにかく理屈抜きで踊れるナンバーです。

曲中には、若き日のジャネット・ジャクソンやラトーヤ・ジャクソン(マイケルの妹姉)がバックコーラスとして参加しており、華やかな彩りを添えています。

マイケルのボーカルも、独自の「シャウト」や「スタッカート」をこれでもかと詰め込んでいて、歌っているマイケル自身が心から楽しんでいるのが伝わってきます。

現代のディスコ・リバイバル、ファンク・ポップのトレンドのど真ん中を行く、いつの時代も色褪せないパーティー・アンセムです。

 

9. The Lady in My Life(レディ・イン・マイ・ライフ)

奇跡のようなアルバムのラストを締めくくるのは、感動的でロマンティックな極上のスロウ・ジャム(甘美なバラード)です。

僕の人生の女性(レディ)、君を一生愛し続けるよ」と、愛する人への永遠の誓いを歌うこの曲は、

マイケルの数あるバラードの中でも「最も美しいボーカルパフォーマンス」の一つとして挙げられます。

プロデューサーのクインシーは、マイケルに「とにかく生々しく、感情を剥き出しにして歌ってくれ」と要求し、

スタジオの明かりをすべて消してカーテンを閉め切った状態で歌わせたそうです。

その結果、言葉一つひとつに体温が宿るような、圧倒的にロマンティックな名演が生まれました。

激動のアルバムの最後に、この温かく包み込むようなバラードを持ってくる構成の美しさ。

聴き終わった後、まるで1本の壮大な映画を観終えたかのような、深い余韻に浸らせてくれます。

 

終わりに:2026年の今、なぜ『スリラー』なのか

アルバム『スリラー』が発売されたのは1982年のこと。それから40年以上が経ち、音楽の聴き方はレコードやカセットからストリーミングへと完全に変わりました。

しかし、このアルバムの価値は下がるどころか、今まさに史上最高潮を迎えています。

最新の伝記映画の世界的ヒットによって、当時を知らないZ世代やα(アルファ)世代の若者たちが「こんなにカッコいい音楽が世界にあったのか!」と驚き、TikTokやSpotifyで『スリラー』の楽曲を貪るように聴いています。

良い音楽は、時代も、国境も、世代も、すべてを軽々と飛び越えてしまう。

全9曲、捨て曲一切なし。

すべてがシングルカット級の輝きを放つこの『スリラー』という作品は、これからも人類の宝物として、永遠に世界を躍らせ続けていくはずです。

もし最近聴いていなかったという方がいれば、ぜひこの機会に、最新の音響で音の洪水を浴びてみてください。きっと、新しい衝撃に出会えるはずです。

以上、ご参考になれば幸いです。

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